CoQ10のアンチエイジング効果 (SQ-80)
老化は時間と経過と共に徐々に臓器の機能が失われていく、細胞プロセスの結果として起こるものとして説明することができます。このプロセスは、糖尿病、心臓血管病、がん、白内障、痴呆症、神経障害など、多くの加齢に関する病気のリスクも増加させます。
老化は避けられないものですが、細胞レベルで廊下を急激に加速させる様々な要因があります。これには細胞エネルギーの低下、ミトコンドリアの機能不全、フリーラジカルによる重度の酸化ストレスなどが含まれます。このブログでは、CoQ10と呼ばれるコエンザイムQ10が、これらのリスク要因と戦い、細胞のアンチエイジング効果を発揮する方法についてお話します。
CoQ10とは?
CoQ10は脂溶性で、体で自然に賛成されるビタミンのような物質です。すべての細胞や組織に存在し、CoQ10のアンチエイジング効果は、その2つの重要な役割に由来します:
- CoQ10はミトコンドリアで発生するエネルギー生産プロセスにおいて、重要な役割を果たします
- CoQ10は酸化ストレスから細胞膜や脂質を保護する、抗酸化物質として働きます。
残念ながら、体が産生するCoQ10の量は年齢とともに減少します。その結果、体は細胞のエネルギー要求に答えられなくなります。そして体が自然に酸化ストレスに対処する能力も限界に達します。これは将来的にあらゆる健康問題を引き起こす原因となります。CoQ10の低下は、神経変性障害、糖尿病、がん、線維筋痛、筋肉、特に心臓血管疾患を含む老化に関係した慢性疾患のリスクを増加します。 [1]
健康な老化におけるCoQ10の役割
コエンザイムQ10は細胞のエネルギー生産に必要とされる
体中のすべての細胞は、成長、再生、修復、廃棄物除去や全体のメンテナンスという正しい機能のために、一定のエネルギーを必要とします。あなたの細胞が必要するエネルギーのほとんどは、ミトコンドリアによって作られています。これは体のすべての細胞に存在する二重膜器官です。ミトコンドリアが細胞の発電所、またはエネルギー工場と呼ばれる理由です。
ミトコンドリアはATPを産生するために酸素を利用して栄養素(脂肪、タンパク質、炭水化物)を燃やします。これは細胞が働くためのエネルギーの基本単位です。このプロセスは複雑な一連の性化学反応によるもので、CoQ10は特別な役割を果たします。具体的には、CoQ10はミトコンドリア電子伝達鎖(ETC)において欠くことのできない成分で、ミトコンドリアの内膜内にある酵素複合体から別の酵素複合体へ電子を輸送するのに役立ちます。この電子の引渡し中に作成されるエネルギーは、ATP分子を作成するために最終的に使用されます。
マグネシム、ビタミンB群、ビタミンK、L-カルニチンなど、他の多くの栄養素も細胞のエネルギー生産に関わっています。しかしCoQ10の電子輸送鎖という特別な役割の代わりをできる物質はありません。簡単に言うと、CoQ10が不足していると、体はエネルギーを効率的に生産することができません。エネルギーの非効率な生産は、細胞とミトコンドリアの健康に有害です。
CoQ10はミトコンドリアの機能を改善する
高濃度のCoQ10は健康なミトコンドリアの機能と同じことを意味し、細胞が要求するエネルギー生産を向上させます。老化による慢性疾患を含むほとんどの病気は、ミトコンドリア不全と酸化ストレスを伴います。
低エネルギーは細胞とミトコンドリアの機能を低下させ、臓器のパフォーマンス不足を引き起こします。ミトコンドリアは、心臓を含む、脳、肝臓、腎臓、筋肉など、適切に機能するために最もエネルギー資源を必要とする臓器に最も豊富に含まれています。同じ組織と臓器も高濃度のCoQ10を含んでいます。このことからCoQ10不足の副作用は、心臓の健康の低下、筋力の低下、脳機能の減退など、これらの組織の働きに顕著に現れます。
CoQ10はミトコンドリアの状態を維持し、エネルギー生産を改善するのに非常に効果があり、さらに細胞とミトコンドリア膜の酸化ストレスと戦う役割も非常にすぐれています。
酸化ストレスにおけるCoQ10
ミトコンドリアにおけるエネルギー生産プロセスもまた、不対電子を有する非常に不安定な分子であるフリーラジカルの形成を引き起こします。フリーラジカルは様々な外部要因によっても産生されます。これには、不健康な食事、慢性感染症、急性ストレス、抗生物質、薬物、喫煙、アルコールの過剰摂取、環境毒素(農薬、化学物質、重金属)への暴露などが含まれます。
これらのフリーラジカルは、電子を獲得して安定するために、プロテイン、脂質、細胞DNA、ミトコンドリアDNAなどの細胞構造を攻撃します。これは酸化ストレスとなり、早期の細胞老化や、細胞、組織、臓器の機能障害を引き起こします。早めに処理されない場合、酸化ストレスは慢性炎症や老化による疾患の初期症状を引き起こします。
ミトコンドリアは特に酸化ストレスに脆弱です。さらに、CoQ10の低下による非効率なエネルギー生産は、フリラージカルの形成を増加させ、壊れやすいミトコンドリアにさらに多くの酸化ダメージを与えます。
CoQ10は強力な脂溶性抗酸化物質で、脂質、細胞膜、細胞内タンパク質、DNA、ミトコンドリアを酸化ダメージから保護します。CoQ10が十分に無い場合、あなたの体はフリーラジカルや酸化ストレスと戦うエネルギーが不足し、ミトコンドリア不全やエネルギー生産の減少を引き起こします。
低濃度のCoQ10は、体の抗酸化能力に別の影響も与えます。CoQ10はセレニウムと共に、ビタミンEの再生に非常に重要な役割を果たします。ビタミンEは強力な脂溶性抗酸化物質で、フリーラジカルによる酸化から細胞膜を保護します。このように、CoQ10不足はビタミンE値の減少も引き起こします。そしてあなたの細胞とミトコンドリアは、フリーラジカルとダメージについてさらに脆弱になります。
酸化ストレスと慢性炎症は、心臓病、糖尿病、がんなどの老化によるすべての病気に影響しています。研究は、CoQ10補給が炎症促進化学物質と、体内のコエンザイムが低下している高齢者の炎症性マーカーを減少させることを示しています。[2]
老化は骨格筋の質量と機能の損失にも影響します。2つの独立したコホート研究は、体内のCoQ10レベルと筋肉強度の直接的な関連性を発見しました。 [3]
現在のCoQ10の知識と、CoQ10補給に基づく臨床試験のレビューは、次のように結論付けました。「CoQ10の補給がミトコンドリアの働きを改善し、様々な病態生理学的状態の影響を受けた臓器や組織に対する抗酸化物質の保護を与えることは明らかです。炎症性マーカーの放出を防ぐCoQ10の能力は、人の病気の治療と老化における魅力的な抗炎症治療薬です。」[4]
私たちの体のCoQ10低下は何が原因ですか?
あなたの体は自身でCoQ10を産生しますが、これは年と共に減少します。20代になると数値の減少が始まり、40代後半にはCoQ10不足になる可能性が高いです。特に臓器系の肉(心臓、肝臓、腎臓)や魚(イワシ、ニジマス、サバ)などの食品が不足している場合です。ピーナッツ、ブロッコリー、オレンジ、カリフラワーも食事からの豊富なCoQ10供給源です。食事によるCoQ10の摂取量は、体がベストの状態で機能するに必要な数値を維持するのに十分ではありません。
体のCoQ10を不足させる他の要因は:
- ビタミンBや微量ミネラル不足
- 慢性炎症、感染症と疾患
- 環境毒素への曝露
- 高いストレス
- オメガ3脂肪酸の不足した食事
- 喫煙
- β遮断薬、抗うつ薬、抗生物質、スタチンなどの特定の薬物の長期間と過剰使用
CoQ10とステイン
スタチンは通常、高コレステロールの患者に処方され、アテローム性動脈硬化症、心臓発作、脳卒中の主要なリスク要因と考えられています。心臓病の発症とコレステロールの役割については、多くの論争がありますが、これらのコレステロール低下薬がCoQ10の体内の産生も妨げることは明らかです。
スタチンは酵素HMG-CoAレダクターゼを阻害することによって働きます。これは一連の複雑な生化学反応によって肝臓がコレステロールを産生するのを助けます。この経路はメバロン酸経路と呼ばれます。しかしこの酵素は同じ経路で発生する他の反応にも影響を与え、CoQ10、ビタミンD、ストレスホルモン、性ホルモン、胆汁酸、「ヘモグロビン」のヘムグループ、 あまり知られていないドリコール(細胞膜を健康にし、免疫健康、脳の健康、細胞伝達、ミトコンドリアDNAの誤りを訂正する化合物の一種)などの重要な他の多くの分子を産生を促します。
言うまでもなく、スタチンはこれらの有用な分子の産生も低下させてしまいます。CoQ10は健康な筋肉と健康な心機能に必要なため、体内で不足すると、疲労、筋肉痛、衰弱を引き起こします。
JAMA Internal Medicineが発表した2013年の研究は、スタイン使用者の筋肉痛と筋力の衰えの原因は、「補酵素Q10合成、セレノプロテイン合成、ミトコンドリア呼吸鎖における阻害効果」に原因がある可能性を発見しました。さらに詳しい調査は、「いくつかのレポートで、スタチン使用と関連した腱障害の発生率が増加していることが認識されています。 したがって、これらの影響が、脱臼、捻挫、張りなどの軟部組織関連のダメージ発症を増加させる可能性があると考えられます。」[5]ことを明らかにしました。
別の研究は、「コエンザイムQ10補給(50 mgを1日2回)は、スタチンが原因の軽度から中度の筋肉少々を効果的に減少させる。」ことを発見しました[6]。
CoQ10は心臓病において、最も重要なプレーヤーである可能性があります。心筋には最も高濃度のCoQ10があります。CoQ10の低下は心筋のエネルギー不足を意味し、動脈硬化症や動脈のぷラーク形成の原因と考えられる、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化を防止する働きが減少します。
十分に裏づけされた研究が、CoQ10補給の以下の良い役割を示唆しています:
- 慢性心不全の症状を改善し、心臓病による入院と死亡リスクを低下させる。[7]
- 酸化ストレスを減らし、ミトコンドリアの働きを改善することで、内皮機能を改善する[8] [9]
- 心臓発作時の筋肉ダメージを減らす
- 狭心症のリスクと症状の改善
CoQ10の健康効果は、ミトコンドリア不全と増加した酸化ストレスに主要な原因がある、他の健康状態にも関係しています:
- 糖尿病予備軍と2型糖尿病 [10] [11] [12]
- 男性と女性の不妊症 [13] [14]
- 偏頭痛 [15] [16]
- 歯周(歯茎) 病 [17]
- 線維筋痛
CoQ10欠乏は細胞のエネルギーを利用可能性を減らし、ミトコンドリアの働きの低下と酸化ストレスを生じさせ、老化の加速や老化に伴う病気の早期発症を引き起こします。幸いなことに、高品質リポソームCoQ10サプリメントを使用することで、健康な数値を維持し、細胞の健康を低下させることなく、その利用可能性と吸収性を大幅に改善することができます。
翻訳者: 千葉将臣
参考:
- Garrido-Maraver J et al. Clinical applications of coenzyme Q10. Front Biosci (Landmark Ed). 2014
- Fan et al. Effects of coenzyme Q10 supplementation on inflammatory markers: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Pharmacol Res. 2017 May; 119():128-136.
- Fischer et al. Coenzyme Q10 Status as a Determinant of Muscular Strength in Two Independent Cohorts. PLoS One. 2016.
- JD Hernández-Camacho et al. Coenzyme Q10 Supplementation in Aging and Disease. Front Physiol. 2018
- Mansi et al. Statins and Musculoskeletal Conditions, Arthropathies, and Injuries. JAMA Internal Medicine. 2013
- Skarlovnik et al. Coenzyme Q10 Supplementation Decreases Statin-Related Mild-to-Moderate Muscle Symptoms: A Randomized Clinical Study. Medical Science Monitor. 2014
- Mortensen SA et al. The effect of coenzyme Q10 on morbidity and mortality in chronic heart failure: results from Q-SYMBIO: a randomized double-blind trial. JACC Heart Fail. 2014
- Hamilton et al. Coenzyme Q10 improves endothelial dysfunction in statin-treated type 2 diabetic patients. Diabetes Care. 2009
- Dai et al. Reversal of mitochondrial dysfunction by coenzyme Q10 supplement improves endothelial function in patients with ischaemic left ventricular systolic dysfunction: a randomized controlled trial. Atherosclerosis. 2011
- Fazakerley at al. Mitochondrial CoQ deficiency is a common driver of mitochondrial oxidants and insulin resistance. eLife. 2018.
- Mohammadi et al. The effect of coenzyme Q10 supplementation on metabolic status of type 2 diabetic patients. Gastroenterol Dietol. 2013
- Raygan et al. The effects of coenzyme Q10 administration on glucose homeostasis parameters, lipid profiles, biomarkers of inflammation and oxidative stress in patients with metabolic syndrome. European Journal of Nutrition. 2015
- Lafuente et al. Coenzyme Q10 and male infertility: a meta-analysis. Journal of Assisted Reproduction and Genetics 2013
- Hershey et al. Coenzyme Q10 deficiency and response to supplementation in pediatric and adolescent migraine. Headache. 2007
- Shoeibi et al. Effectiveness of coenzyme Q10 in prophylactic treatment of migraine headache: an open-label, add-on, controlled trial. Acta Neurol Belg. 2017
- Hershey et al. Coenzyme Q10 deficiency and response to supplementation in pediatric and adolescent migraine. Headache. 2007
- S Prakash et al. Role of coenzyme Q(10) as an antioxidant and bioenergizer in periodontal diseases. Indian J Pharmacol. 2010 Dec; 42(6):334-7.
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